痛みは大きく分けて2種類

ランニングの痛みと言っても、人により様々な症状がありますが、大きく分けると①急性痛②慢性痛の2種類に分けることができます。

①急性痛は、いわゆるケガの事で、急に起こる症状の事です。捻挫、肉離れ、打撲などです。

②慢性痛は、一定期間以上痛みが継続する場合(数か月以上)の事です。足底筋膜炎や腸脛靭帯炎等のランナーに多い障害は、根本的な原因を対処しなければ慢性化しやすくなります。

今回は、主にランニング初心者に多い急性痛について書いていきたいと思います。

初心者に多い3つの痛み

私が相談を受けることが多い3つの痛みです。

  1. 靴擦れ
  2. 関節の強い痛み(膝、足首など)
  3. ひどい筋肉痛

①②③とも全部別の原因があると言うわけではなく、関連している原因もあるのですが、1つずつ順にみていきたいと思います。

原因と対処法

①靴擦れは、靴が足に合っていないことが原因です。最初はネットじゃなく、サイズを測ってアドバイスをしてくれるお店で買うのがおススメです。いきなり靴擦れで、もう嫌だとならないためにも。

さらには、この靴が足に合っているかどうかで②の痛みにも関係してくるので靴選びは大切です。

②膝や足首など関節の強い痛みの原因は、まず靴が足に合っているかです。この場合はサイズではなくて、自分のレベルに合った靴かどうかです。

初心者用~上級者用まで多くの種類があります。科学技術の向上でそれぞれのレベルで靴の特徴もだいぶん変わってきます。ランニングフォームが固まっていないのに最初から上級者用で走ると痛みの原因となります。流行りだからと厚底でブレードが入っている型を最初から選ぶのも危険です。

しっかりとアドバイスをしてくれるショップでの購入をおススメします。

もう一つの原因は、身体の準備不足です。ランニングは、地面からの反発を繰り返し受ける競技です。関節の可動性が低いとそれだけ関節にかかる負荷が強くなります。痛みの原因になってきますので、最低でも下半身のストレッチは毎回行うようにしましょう。できれば全身。

さらには、筋力不足も痛みの原因です。何故なら、地面からの反発力を吸収する筋力がなければ、関節にも負荷がかかりますし、筋力不足でランニングを続けると、ひどい筋肉痛や肉離れの原因にもなります。

最初のうちは、ペースを上げたり、距離を伸ばしたりしたくなるものですが、計画的に少しずつ取り組みましょう。

③ひどい筋肉痛は、自分の関節の可動性と筋力が、身体への負荷量に見合っていないことで起こります。

要は、自分の身体の強さより、練習による負荷量が多いから起こります。

普段運動していない方、運動から遠ざかっている方は特に、筋肉痛の痛さと治るまでの長さに驚くと思います。

痛くなってしまったら

もうすでに痛くなってしまったという方は、練習の方法、負荷が身体に合っていないので3日は休みましょう。

その間、湿布などで痛みを軽減することも必要です。

痛みが我慢できなければアイシングをしましょう。アイシングの目的は痛みを軽減することです。決して早く治るための方法ではないので、過度にしないようにしましょう。

早く治すためには、温めることが良いのでお風呂に使ったり、毛布であっためたりして患部の血流を良くしてください。

3日以上たっても痛みの程度が変わらなければ病院で診てもらう事も考えたほうが良いかもしれません。

少しずつでも痛みが軽減していれば1週間程度様子を見ても良いかもしれません。心配なら一度病院で診てもらいましょう。

腫れがひどかったり、関節を動かしたときに明らかにおかしいと思った時はすぐ病院に行ってください。

病院で休むだけだと言われたら

休みながら痛みのない範囲で動いていきましょう。

その場合は炎症はひどいが、骨や靱帯、筋には大きな損傷がないという事だと思います。

痛みがなければ散歩から初めて筋力を落とさないようにしましょう。それでも練習後や翌日に痛みが出る場合は負荷を減らしてください。

電気治療という選択肢もあります。

科学技術が進み、治りを早くする治療器もありますのでこれらを活用する方法もあります。おススメは、微弱電流治療器(マイクロカレント)と言われるものです。

痛みの軽減や細胞の活性化により回復を早めることができる方法なのでお近くにあるかどうか検索してみてください。

BESTAにもあります。

ランナーにとって痛みは付き物ですが、なるべく休むことなく楽しめる方法があるはずです。

無理せず楽しみましょう!!